ロマンス詐欺や架空投資詐欺に遭った被害者は今も増えています。
被害を防ぐべく詐欺師情報を積極的に発信する詐欺被害者さんも増えており、金融機関や弁護士さん、マッチングアプリ運営会社も少しずつ対策を打ち出しています。
それでもこの手の詐欺が無くなりません…。
詐欺師による『被害者のなりすまし』も増えているので、詐欺の手口もより巧妙化してくることが予想されます。
人の人生を大きく狂わせる詐欺は、国境を越えて死刑に処していただきたいです。
詐欺に遭ったらやるべき行動はこちらの記事にもまとめてありますが、今回は金銭面や精神面の回復につながりそうなことを紹介します。
詐欺に遭ったらまずはすぐに行動したいことはこちらです
![](https://deaitei.biz/wp-content/uploads/2021/05/440cb87ea2483662b544640a47511eed-160x90.jpg)
被害回復給付金支給制度の手続き
この『被害回復給付金支給制度』は簡単に言うと、
詐欺などの犯罪行為により犯人が得た財産(犯罪被害財産)を、その犯罪が組織的に行われた場合、刑事裁判によって犯人からはく奪(没収・追徴)し、その事件の被害者に給付金として支給する、というものです。
これは詐欺師が外国であっても適用されます。
手続きは所定の申請書類に記入し「検察庁」へ提出します。
申請書類はこちら
しかしなかなかハードルが高く、まずは刑事裁判が確定しなければなりません。
刑事裁判が確定した事件は検察庁のウェブサイトに掲載されます。
その後、申請書をもとに検察官が判断をしたのち認められれば、お金の一部を取り戻すことができます。
刑事裁判が確定するには、犯人グループを捕まえる必要があり、やはり国際的な連携が必要になります。
被害に遭った方は、日本の警察だけではなく、できるだけなりすまし詐欺師から情報を引き出し海外の警察へも相談することを強くおすすめします。
詐欺被害者の会へ参加する
被害者の方たちの中には仕方なく泣き寝入りする人や、忘れて前向きになれる人もいますが、どうにかして捕まえて被害額を取り戻したいと動いている人もいます。
卑劣で醜悪な詐欺師を許すわけにはいきません。そうして連携して立ち上がった被害者の会も複数存在します。
たとえば現在、LINEのオープンチャットには多数の被害者グループが見受けられます。
そうしたオープンチャットで同じ被害者さんと繋がることも精神的に落ち着くためには有効です。
しかし要注意なのは『誰でも』参加できる点です。ここには詐欺師が潜入して情報を盗んでいるケースもあります。
オープンチャットに参加する際は、『参加リクエスト制』になっているチャットしか参加してはいけません。
中には国を超えて訴訟を起こすべく準備している団体もあるようです。時間はものすごくかかりますが心強いですね。
LINEのオープンチャットは気軽に参加できる分、そこまで大きな進展を望むことは難しいです。
LINEよりも可能性がある方法では、ウェブサイトも開設して活動している被害者の会への参加をお勧めします。
『海外架空投資詐欺被害者の会』
この会の代表の方は、『架空のFX取引』の自動売買システムによって約1,000万円を搾取された詐欺被害者です。2017年に被害者約100名ほどで活動を始めたそうです。
現在はどのくらいの方で活動されているのかはわかりませんが、相当数の方がいると思います。
担当の方はお仕事の傍ら親身にお話を聞いてくれ、警視庁へのレポート提出も手伝ってくれています。
警察や銀行への相談に加えて、こちらの会への相談も有効に思います。
詐欺に遭わないために
金融庁は詐欺に遭わないために3つのポイントを告知しています。
- 「すぐに振り込まない!一人で振り込まない!」ことが重要
- 事実関係を確認するとともに、身近な人、最寄の交番・警察署、金融機関に相談する
- 万が一、振り込んでしまった場合には、まず警察や金融機関に連絡し、振り込んだ口座の利用停止を求める。
とはいえ、振り込んだ後でも詐欺だとしばらく気が付かない点が厄介です。
被害者さんたちの継続的な発信によって周知されることで未然に防ぐことが一番かもしれません。
・
マッチングアプリによるロマンス詐欺・仮想通貨・FX投資詐欺被害者のLINEアカウントの新規登録は中止しました。
コメント